4本がワンプレーのビッグプレーTD
　゛決勝トーナメント゛に入った大阪府秋季大会第6日は9月29日(日)、大阪産業大学付属高校で3試合
が行われました。第1試合でBブロック1位の豊中高校はCブロック1位の関西大学第一高校と対戦
しました。関大一のキックオフ、豊中のリターンで試合開始。
強敵関大一を相手に何としても機先を制したい豊中のオフェンス最初のシリーズ。第1Dで#11QB田中の
ショートパスでゲインした後、第2DでQB田中と#42TB中東の左オプションプレーで中東が突進してFDを
更新します。つづく攻撃では思うように進めず、あと3ヤードを残してパントを強いられます。そのパントも
あまり距離が伸びず、自陣45ヤードと厳しい局面からの関大一の攻撃に変わります。その第1プレーで
豊中はいきなりロングパスを通され、そのままエンドゾーン内に持ち込まれて6分37秒、TDを許して
TFPと併せて0-7とあっという間に先制されます。反撃を期す豊中はキックオフリターンでもたつき、エンド
ゾーンを背負っての難しい攻撃となります。第1、第2それに第3Dとノーゲインでパント。このパントをリタ
ーナにタックルをかわされてバントリターンTDを献上。ここもワンプレーで加点され、TFPも決められて
0-14とリードされます。これ以上引き離されたくない豊中ですが、QB田中が相手ディフェンス陣のプレッ
シャーでパスを投げられず、自身のキーププレーに頼らざるを得ない単調な展開に終始してゲインでき
ません。第4Dギャンブル体制からQB田中が左オープンに位置する#88WR谷口にパス。その谷口がパ
ントするトリックプレーで相手を自陣奥深く追い込みます。ここで第1Q終了です。第2Q折角、関大一を
自陣エンドゾーン手前まで追い詰めた豊中ですが、このQ開始早々、またまたRBに100ヤード近いロン
グランTD。ここまで3TDともワンプレーでTDを決める3連続ビッグプレーのオンパレードです。一方の豊
中はディフェンスが機能していません。さらに62分20秒にも15ヤードのTDパスを投じられて0-28と一方
的な試合となります。このままでは引き下がれない豊中は、田中のQBキープで中央線付近まで前進。
その上QB田中から#87WR一年生の小松原へロングパスが成功して敵陣18ヤードと初めて深く攻め
込みます。しかしつづくプレーでQBからRBへのラテラルパスのミスで、相手にボールを獲得されてター
ンオーバー。相手に攻撃権を与えてしまいます。第2Q終了直前、関大一に独走のロングランTDを与え
この試合5本目のTD。このうち4本がワンプレーの独走TDです。0-35で前半を終了。
　第3Q豊中はこの試合初めて関大一のオフェンスのFD更新を阻止しますが、48ヤードのFGをクリア―
されて0-38と一方的な展開となります。更に9分35秒にもTDランを決められて0-44。この時点で残り25
秒、大会規定によりコールドゲームが宣告され、豊中高校は0-44と一度も主導権を握ることなく完敗。
コールド負けとなりました。この惨敗とも言える状態を、新しいシーズンに向け克服して欲しいものです。　　　　　、

課題はTFPの成否
　9月8日に開幕した2019年度大阪府秋季大会第3日は9月16日(月・祝)、大阪府立大正高校で行われ
ました。第3試合で豊中高校は大正・守口東高校合同チームと対戦しました。豊中のキックオフ、合同チ
ームのレシーブで試合開始。
　豊中は合同チームに2連続FDを更新されますがそこで踏み止まり、パントに追い込みました。自陣28
ヤードで攻撃権を得た豊中は、#11QB田中から一年生の#19FB山田へのピッチプレーでFD。自陣43ヤー
ド迄挽回します。続いて#42TB中東が好走、ロングゲインで敵陣37ヤードへ。更にTB中東のピッチ走法を
軸に相手ゴール前8ヤードと迫った所で第1Q終了。第2Q早々、豊中は、QB田中の左右へのキーププレー
で先制のTD。#70檜前のTFPも決まって7-0と豊中は合同チームをリードします。代わって合同チームの
反撃ですが、ピッチミスなどで大きくロス。ここで豊中は敵陣エンドゾーン内での相手ﾊﾟﾝﾄを突入した#71
LB近藤が激しくチャージ。エンドゾーン内を転々とするボールを3分28秒、LB近藤自らが抑えてTD。TFP
はブロックされ失敗に終わりますが、13-0と豊中は合同チームを引き離します。続く豊中のキックオフの
ボールを相手リターナーがハンブル。このボールを#89DE奥村が拾ってエンドゾーン内に持ち込んで3分
39秒、豊中は三つ目のTD。TFPも成功して豊中は20-0とリードを広げます。反転に意欲を見せる合同
チームは自陣43ヤード迄好リターン。その上ロングパスにも成功して豊中陣35ヤードへと侵入します。
更に更に、ショートパス成功でFD。ゴール前5ヤードと迫ります。この後、2回目のランで6分27秒、待望の
TDを挙げTFPもなつて合同チームは7-20と意地を見せます。得点を許した豊中は相手の反則で敵陣
45ヤードからのオフェンスです。QB田中からTE奥村へのショートパスなどでFDを重ねて敵陣29ヤードへ。
続いて#87一年生のWR小松原へのロングパスが通ってゴール寸前へ進みます。そして前半終了直前
、QB田中がキープして右オープンを走り切ってTD。TFPも決まって20-7と豊中が合同チームをリードして
前半を終了します。
　後半、リターンの豊中は中盤まで攻めあぐみますが6分59秒、TB中東がTDラン。TFPは不成功でした
が、32-7と差を広げます。第3Qはこの豊中のTDのみで試合は最終Qへ。第4Qの開始早々、豊中は敵陣
エンドゾーン手前での相手ミスでターンオーバー、攻撃権を得ます。このチャンスに1分21秒、QB田中が
左オープンを駆け抜けて自身この試合三つ目のTD。TFPは決まらなかったものの39-7と豊中が合同
チーム突き放します。この後合同チームの追撃をディフエンスが許さず結局、39-7で攻守に優る豊中
高校が大正・守口東の合同チームに圧勝。予選リーグを突破して決勝トーナメントへ進出。9月23日(祝)
に行われる関西大倉高校と関西大学第一高校の勝者と9月29日(日)に対戦します。この試合豊中は
TFPを3本外し、課題として残ります。

位置	番号	氏名	学年
DE	89	奥村	2
DE	70	檜前	2
DT	63	角田	2
DT	51	遠藤	2
ILB	64	丸山	2
OLB	66	小椋	2
OLB	71	近藤	1
SS	86	桝井	2
FS	7	佐々木	1
CB	23	永田	2
CB	88	小松原	1
P	88	谷口	2

位置	番号	氏名	学年
DE	89	奥村	2
DE	70	檜前	2
DT	63	角田	2
DT	51	遠藤	2
ILB	64	丸山	2
OLB	66	小椋	2
OLB	71	近藤	1
SS	86	桝井	2
FS	7	佐々木	1
CB	23	永田	2
CB	88	谷口	2
P	88	谷口	2

■9月22日(日) 箕面自由学園高校
　　11:00　大阪学芸　13　VS 16 浪速
　　13:30　箕面自由　13　VS 0　池田

■9月23日(祝) 大阪産業大学付属高校
　　11:00　関西大倉　 7　　VS 37 関大一
　　13:30　大産大附　38　　VS　0 高槻

■9月29日(日) 大阪産業大学付属高校
　　11:00　関大一　44　VS 0 豊中関大一のコールド勝ち
　　13:15 追手門学院　21 VS 14 大産大附
　　　　　　　15:30 近大付　41　 VS 0 箕面

■10月6日(日) 関西大学第一高校
　　13:30　追手門学院　7　VS 9 関大一
　　15:30　箕面自由　 21　 VS 6 近大付　

■10月13日(日) 関西大学第一高校
　　11:00　3位決定戦追手門学院　VS 近大付
　　13:30　決勝戦　関大一　　VS　箕面自由　

　高校定期戦で最初に始まったとされる豊中高校ー池田高校。伝統の定期戦が11月23日(土・祭)、
マリンフード豊中マルチグラウンドで今年も開催されました。近年、ライバル校池田のチーム力の向上が目
覚ましく、試合も競り合いを演じる内容の濃いもりがあります。また今年の一年生は30人(大会プログラム
から)入部。豊中よりも3倍近い人数です。更に関学をはじめ大学でもフットボールを継続し、活躍していま
す。この池田を相手に定期戦2連敗中の豊中が、いかに立ち向かうか。来期の両校を占う意味でも重要な
一戦です。池田のキック、豊中のレシーブで試合開始。
　自陣40ヤード付近から最初のオフェンスシリーズの豊中は、#11QB田中のスクランブル、#42TB中東の
左オフタックルランなどでFDを重ね、敵陣35ヤードまでゲインします。先制したい豊中ですが、この後が続
かずQB田中がQBサックを浴びるなど大きくロスしてパントを強いられます。代わって池田のオフェンス。
オプションプレーでRBがハンブルミス。このボールを#51DT遠藤が敵陣深く、ゴール前11ヤードでハンブル
リカバー。豊中が好位置で攻撃権を奪取します。このチャンスに田中のQBキープでエンドゾーン目前の2
ヤードへ侵入した所で第1Qを終了します。第2Q開始早々、第4Dですがゴールまであとわずか。ギャンブル
に出てQB田中が右オープンを突いて待望のTD。#10笹倉のTFPは失敗となりましたが6-0と豊中が先制し
ます。この後豊中は奮起した池田の激しい攻撃に見舞われます。ランを軸にパスを織り交ぜた猛攻に豊
中デイフェンスのタックルミスもあってずるずると後退。そして6分28秒、TDパスを決められ2点コンバージ
ョンもなって6-8と豊中は池田に逆転されます。リードを許した豊中は反転に移り、TB中東が右オープンを
快走。更に#12FB福井が右オプションで相手陣に攻め込むものの、攻撃が手詰まりとなつてギャンブルも
失敗し、敵陣深くで攻撃権を手離してしまいます。しかしこのピンチも池田のハンブルミスで相手陣20ヤード
で豊中のディフエンスがボールを確保。攻撃権を奪い返して逆にチャンスに変えます。第2Q終了寸前。豊
中はQB田中とTB中道間の右オプションプレーでTD。TFPで2点コンバージョンの狙いますが不成功。12-8
と豊中が再逆転して前半を折り返します。
　後半第3Qは両校とも攻めあぐんで得点なく、そのまま第4Qを迎えます。豊中はQB田中から#89TE奥村、
#86WR桝井へのミドル、ショートパスで敵陣へ前進しますが決め手を欠き、第4Dギャンブルも不成功。池
田を引き離せません。後半は前半よりも豊中のディフエンスの動きが良くなり踏ん張ります。このQ、終盤
に入って池田はじわじわと地力を発揮し始めます。パスに加えてRBのロングランで豊中は自陣ゴール前
12ヤード迄攻め立てられます。残り30秒、遂に力尽きTDパスを通され、TFPはならなかつたものの12-14
と再び逆転されて試合終了。豊中はこの定期戦3連敗となりました。この試合、豊中は実力に優る池田に
よく食い下がりましたが、課題も浮き彫りになったと思いますので克服して来季に臨んでもらいたいと思い
ます。

	1Q	2Q	3Q	4Q	合計
豊　中	0	26	6	6	38
大　正	0	7	0	0	7

	1Q	2Q	3Q	4Q	合計
豊　中	0	12	0	0	12
池　田	0	8	0	6	14

位置	番号	氏名	学年
WR	86	桝井	2
WR	88	谷口	2
TE	89	奥村	2
OT	54	松川	1
OT	66	小椋	2
OG	64	丸山	2
OG	63	角田	2
C	51	遠藤	2
QB	11	田中	2
FB	19	山田	1
TB	42	中東	2
K	10	笹倉	1

位置	番号	氏名	学年
DE	89	奥村	2
DE	70	檜前	2
DT	63	角田	2
DT	51	遠藤	2
ILB	64	丸山	2
OLB	66	小椋	2
OLB	71	近藤	1
SS	86	桝井	2
FS	7	佐々木	1
CB	23	永田	2
CB	88	小松原	1
P	88	谷口	2

	1Q	2Q	3Q	4Q	結果
豊　中	0	0	0		0
関大一	14	21	9		44