2022大阪府春季大会 組合せ・日程

 2022年度大阪府春季大会は第51回関西選手権府予選を兼ねて4月2日(土)、開幕しました
その第1試合で豊中高校は難敵とみられる近畿大学付属高校と対戦。豊中のキック、近大附のリタ
ーンでスタートしました。近大附の最初のオフェンスシリーズをFD更新1回に押さえた豊中は、自陣
21ヤードからオフェンス第1シリーズ。#80RB中村のラン、#18QB宮田から中村へのパスで敵陣49ヤ
ードへ。続いてパスと#16WR山本のランでFD。更にQB宮田のパスと#40RB出雲、#80RB中村のラン
を交えてFDを重ね敵陣深く15ヤードと攻め込みます。ここまでスムースな攻めもこの後パス2回失敗
し、第3DのQB宮田から#6千田へのパスはショートでFDに届きません。豊中は第4Dギャンブルに
出ます。ここで近大附の反則(オフサイド)を誘いゲインしたところで第1Qを終了。第2Q早々、やり直し
のギャンブルプレーでTE高山が突進しFDを獲得。エンドゾーンまで4ヤードと迫ります。
そして0分48秒、QB宮田が#97TE高山へ4ヤードのTDパスを決めて先制。TFPは失敗しましたが
6-0と豊中が均衡を破ります。14プレー、79ヤード、7分25秒のTDドライブでした。第2Qは両校とも
`攻め`よりも`守り`が勝り、無得点のまま6-0と豊中がリードして前半を終了。
 第3Qを迎えリターンの豊中は、畳み掛けて追加点の欲しい所です。第4Dパントフォメーションから
#21SF溝畑が突進するギャンブルプレーを決めてFDを奪いますが、この後パスプレーが通らず進め
ません。逆に近大附にノーゲインの第3Dで起死回生を狙ったロングパスを決められて豊中は、自陣
36ヤードと大きく後退します。このプレーが転換点となり、近大附オフェンスが迫力を増し、豊中は
押され気味となります。連続FDを許しエンドゾーン目前に迫られた所で第3Qを終了。第4Qに入り、
ここは豊中ディフエンスが踏ん張りますが6分7秒、第4DギャンブルでQBにゴールに飛び込まれて
TD。TFPは不成功で6-6の同点となりました。豊中は再度リードしたいところですが、敵陣へ攻め込め
ません。一方近大付は自陣30ヤードから第3Dでまたも鮮やかなロングパスを通して豊中陣24ヤード
へ。更にFDを重ねてゴール前2ヤードと迫ります。そして7分14秒、1ヤードTDランで均衡を破り、TFP
も成功して豊中は6-13と逆転されます。懸命に追う豊中はQB宮田のパスに託します。しかし攻めおぐ
み、第4Dギャンブルもパスを敢行しますが失敗に終わり試合終了。6-13で豊中高校は近大付属高校
に逆転で敗れ1回戦で姿を消しました。この結果豊中高校は、目標としていた関西選手権進出の道
を断たれ、3年生は現役引退します。

 

 1974年に制定された学生の年間最優秀選手に贈られる"ミルズ杯`。その最初の受賞者が、現在
豊中高校の部活動指導員でオフェンスコーチの柴田尚さん(23期、関学卒/RB)です。"ミルズ杯`冠
の主である「チャック・ミルズ氏=アメリカ=は71年にユタ州立大のヘッドコーチとして同チームを率いて
来日し、関東、関西で試合を行い、更に74年にウェイクフォレスト大を率いて2度目の来日。来日中、
日本チームと合同練習を行い、戦略、戦術面でのアドバイスをするなど日本のアメリカンフットボール
の発展に大きく貢献。"日本の近来フツトボールの父`とも呼ばれます。その功績を讃え、74年に日本
の学生の年間最優秀選手賞"ミルズ杯`が制定されました。」(この項は甲子園ボウルプログラムから
抜粋)。"ミルズ杯`には柴田さんの後、1995ー96年に「最強の素人軍団」と称された京大を牽引した伊
藤重将さん(43期、DL)が95年に選出され、受賞者は二人です。ディフエンスから選ばれるのは異例で
す。ミルズ氏はフットボールに於ける戦術、戦略の重要性を強調されました。この点を甲子園ボウルの
歴史から探ります。筆者も豊高時代、50年代前半からほとんどの試合を観戦してきました。柴田さん
の貴重なアドバイスを参考にしながらひも解きす。47年から始まった甲子園ボウル。当時は地元関学
優勢の時代でした。そこに日大がショツトガンフォーメーションを採用して登場。常勝関学を1引き分け
を挟んで9連敗に追い込むなどマスコミ、ファンを驚かせました。名門関学がいつ復活するのか。注視
される中、66年にヘッドコーチに就任した武田建氏が、長期のアメリカ留学で学んだプロT、プロIフォー
メーションで宿敵日大に雪辱すると共に5年連続甲子園ボウル優勝(72-76年)を達成しました。この後
、74年に米国留学から帰国した水野弥一氏が京大の監督に就任。トリプルオプションを取り入れて台
頭。86-87年には甲子園ボウル二連覇を果たしました。その後も90年代中盤まで関学と京大は激しく
優勝を争い、関京戦はリーグ戦の黄金カードに成長しました。この様に関学、日大、京大更に他大学
が戦術(フォーメーション)を研究、情報収集に務めた歴史でした。

次々と棄権するチームが続く状況で、正直仕方のないことかと思いますが、新人大会が中止される
というのは部員にとってやはり大きな衝撃を与えました。目標は関西大会とはいえ、目下の目印で
あったはずの公式戦が消えるというのは、実に苦しいことであります。楽しみにしていただいていた
OBOGや部員のご家族の皆様にとっても残念な思いでいらっしゃることと存じます。顧問として苦しい
限りです
ただ、試合があろうとなかろうと春季大会までの日にちは刻一刻と近づいてきます。
やれることを頑張ってやるしかない、という状況です。春季大会で同じような状況にならないように
部員一人ひとりがしっかりとコロナウイルスに立ち向かっていくしかないと思いますこの時期に大切
なのは、
2年生が中心となり、「どういうチームでありたいか」「目標のために今何をすべきか」を考える
ことです。
このような折であっても、様々な方法でコミュニケーションをしっかりととって、日々最善を
尽くしてほしいと部員には伝えています。チームを大切にし、自分のできることを考えて実行する。
だからこそ一人ひとりを、そして自分を大切にする。自分が頑張ることで、支えてくれているスタッフや
家族、
OBOGの喜びになるのだということを感じてほしい。改めてここ数日、部員に伝えていることを
考えると、本質は変わっていないように思います。どんな状況であっても、ロードランナーズという
チームが力をくれるものになるよう、これからも指導して参りたいと思います。

 2022.1.29 顧問 川口 峰広

 

 

川口顧問に大会が中止になっての気持、こんごの部活動などインタビュウー形式でメールしました。
部員一人一人を思いやっての苦しい胸の内、更には今後に向けて壁を乗り越えて立ち向かって
行きたいとの、力強いメツセージをいただきましたので、そのまま全文を掲載させていただきます。

2月6日の豊高の試合を含め、1/30、2/6、2/13の試合全てが中止となりました。
                                       (1月29日17時付)

1月23日(日)エキスポフラッシュフィールドで行われる予定の大阪府新人大会。4試合の内
第3試合の大産大附ー池田のみ開催される予定で、第4試合の豊中ー箕面自由など3試合
が中止されます。新型コロナウイルスオミクロン株の拡大の影響で、学校の環境、練習の
可否等で総合的な判断がなされたものと考えられます。

緊急お知らせ

*開催場所は2月13日(日)の大産大附属高校以外はエキスポフラッシュフィールドです。

2022大阪府新人大会


フォトグラフ掲載・・・

難敵近大付に逆転負け
攻めあぐみ 後半押され放し

   1Q   2Q   3Q   4Q  合計 
豊 中    0    6    0    0    6 
近大附    0    0    0   13   13 

[1回戦]豊中高校ー近大付属高校
4月2日(土) エキスポフラッシュフィールド


(情報提供/大阪高体連アメリカンフットボール部)

*④1-3位校が関西選手権出場  1位箕面自由 2位大産大附 3位関西大倉が5月28日から
始まる第51回関西高校選手権に出場します。

*①試合時間は1Q10分正式計時、ハーフタイム10分
+②試合はすべてエキスポフラッシュフィールドで開催
*③同点の場合、タイブレイクシステムにより勝敗を決します。