【インタビュー】

ひたむきな姿勢が心を打ちます
最も印象に残る試合は今春の対関大一です

会心の作品3点

※ロードランナーズを練習試合を含めて毎回の如く撮影しておられます

ロードランナーズを支えて(レンズを透して見たロードランナーズ)

 @ロードランナーズのフットボール写真はいっ頃から、どんなきっかけで撮りはじめ
  られましたか。
田村60歳定年を控えた1年前に、定年後の趣味として写真撮影を志し、一眼レフを購入
   しました。それ以前も、コンパクトデジカメで写真撮影は行っていましたが、フット
   ボールを本格的に撮りはじめたのは2008年のシーズンからです。自分が現役の時の
   写真が少なく(それが幸いであったかも!)親が観に来ることもなく、記録があまりに
   少なかったのが残念だったので、現在の豊高生の姿を記録しておこうと思ったのが
   発端です。
 Aレンズを透して見たロードランナーズ(もしくはフットボール)の魅力は。
田村フットボールというより、選手の進歩/がんばりが目前にあり、ひたむきな姿勢が心を
   打ちます。
 B田村さんにとって最も印象に残るロードランナーズの試合は。
田村2011年春の関大一高戦ですね。写真を撮りながら、あれだけヒヤヒヤした試合はあり
  ませんでした。最後にインターセプトで敵の攻撃が止まった時には本当にホッとしま
  した。おそらく、選手の皆さんも、今日が最後という思いで試合に臨まれたと思いま
  すが、チームの成長はそれ以上で、思わず自分たちの再認識できた、貴重な試合だっ
  たと思います。選手の涙もそうでしたが、佐藤監督の涙もとても印象的でした。
 Cロードランナーズの取材で、会心の作品を数点ご披露下さい。
田村3点です。
    ※下部に掲載
 D最近は保護者で写真を撮られる方が増えていますが、アドバイスされるとすれば…。
田村コンパクトカメラでも充分撮影可能ですが、光学倍率の高いものであれば、観客席か
  らでも充分撮影が可能です。角度的にはラインメンの撮影はグランドレベルより良い
  と思います。デジタル倍率はいくら高くても、写真が荒くなってしまいます。スポー
  ツ連写などを使って、数多く撮影してください。
 Eフットボール撮影で最も苦労される(神経を使われる)点はどこですか。
田村特にパスのシーンでファインダーから外れてしまうことが多いので、キャッチの瞬間
  などを逃さず撮れるように、気をつけています。審判は邪魔ですね(爆笑)。
 F選手個々のプレーの写真を、各保護者に手渡され、大変喜ばれているそうですね!
田村喜んでいただいて、こちらも本当にうれしく思っています。高校生活の証として記憶
  に残る1枚になるよう撮影しています。今回は(本年は)2回も涙のシーンに遭遇しま
  した。1年生の時にあれ程無邪気に、でも何故こんなに好きなんだろうと思わず思って
  しまうほど、フットボールが好きなように見えました。3年生の今年は、関西大会の
  最後の試合で「ありがとう」という言葉を聞き、思わず「ALL for ONE」という言葉を
  思い出しました。「ありがとう」をテーマにDVD(64期の軌跡)まで作ってしまいま
  した。
 G昨年に引き続き、写真展にロードランナーズの作品を出展されたそうですが、その内容
  をお聞かせ下さい。
田村写真展では2枚という制限があり、3枚から2枚を選ぶのに決着が付かず、先輩に二枚
  選んでもらいました。添付の写真(下部)のうち、一枚は最後の最後まで写真展に出すべ
  きかどうか悩んだ作品です。タックルした瞬間、選手のヘルメットから水が飛んでいる
  のが印象的で、写真ならではと思っています。一般の方に見て頂く上で、ボールが見え
  ないという理由で最後は外しました。
   ※写真展は10/3〜10/7の間、豊中市役所別館1Fで開かれました
 H最後に、ロードランナーズへメッセージを…。
田村中川先生という素晴らしい顧問に恵まれた選手は、本当にハッピーだったと思います。
  気配りを含め、それぞれの選手が本当に自分を表現できたと思っています。素晴らしい
  3年間を過ごした実感が、日を追うごとに、歳をとるごとに思い起こされると思います。
  このチームでの頑張りが、選手ひとりひとりの人生に資することを切に願っています。
  最後に、怪我をしてはいけません。止むを得ないところもあるでしようが、私の経験から
  も、ふと気を抜いた瞬間に怪我はおきるものです。充分気をつけて、練習に励んでくだ
  さい。

(2011.4.23 春季大会 対清風)

(2011.4.23 春季大会 対清風)

(2008.9.7 秋季大会 対箕面自由)


 

 

田村 雅史氏/高校20期


写真提供/鈴森 仁氏=高校22期