インタビゅー

受賞(上村杯・小宮杯)して

ー受賞しての今の素直な気持ち(自分が評価されたと思う点も含めて)を聞かせて下さい。
永宗ケガをして最後の春大会には出ることが出来ず、チームに大きな迷惑をかけて
しまったことに罪悪感を覚えていたので、正直自分がもらってよいのかとという疑問は
あります。ただ、ケガをして再起不可と診断されてもなお、チームのため、裏方として
選手をサポートし続けたという点を評価していただけたのは非常に嬉しいです。
松川
伝統ある小宮杯を頂けたことを誇りに思います。OLと.しての技量に加えて、オフェンスリーダー
としてチームに貢献したことが評価されたと認識しています。練習、筋トレ、増量に力を注がなければ
ならない中、毎日練習動画を評価し、アサイメントや試合の戦術を考える毎日は本当に充実していて、
貴重な経験ができました。今後はそうした経験を活かしつつ、小宮杯の名に恥じない人間として活躍して
いきたいです。

ー3年間の高校フツトボール活動(生活)を振り返って、どうでしたか(一番の思い出、試合、苦しかったこと、
楽しかったことなどなど)
永宗一番の思い出は自分にとって最後の試合となつてしまった11月の池田高校戦です。この日の事は
今でも鮮明に覚えており、恐らく一生忘れることは出来ないと思います。私はこの日RBで出場し、タツクル
により前十字靭帯を断裂してしまいました。靭帯の引きちぎられる音は今でも耳に残っています。病院で
手術が必要で春大会までには再起不可と診断された時には頭が真っ白になりました。もう選手としてプレー
出来ないと思うと急に部活がつまらなくなり、更に楽しそうにイキイキとプレーするチームメイトを見るのが
苦痛で、正直何度も部活をやめようかと悩みました。しかし、このチームを、一員として最後まで見届けたい
という思いが勝り、何とか裏方の仕事や後輩の指導を続けることが出来ました。最後の春大会では、試
合に負けた事より試合に出ることさえ出来なかったことのほうが正直悔しかったです。サイドラインでいくら
声を出したところで勝敗に直接的に関係することはなく、その無力さと情けなさがとても辛かったです。試合
後、同学年の皆の顔は清々しく、その部活をやり切ったという表情を見るのがまた苦痛でした。当然自分
には未練しかなく、そのような感情は一切ありません。この様な苦い思い出が濃いですが、もちろん合宿や
何気ない日常など、振り返ると楽しい思い出が山のように出てきます。この2年間は自分の人生にとって
大きな財産となることは間違いありません。ケガはしましたがアメフト部に入ったことに一切後悔はなく、
非常に有意義な時間を過ごせたことを幸いに思います。
松川一番の思い出は新勧です。コロナの影響で73期とのチームで春大会を迎えられずに代替わりを迎え、
悔しさが残る中、新入生を獲得する作戦を練りました。PVやパンフレットを作成し、アメフト部の魅力を新学
期が始まる前から発信し、学校が始まると毎日新入生に声をかけ続けました。その結果選手マネージャー
併せて30人を超える新入部員を獲得することが出来、新チームとして素晴らしいスタートが切れました。
74、75期の良いところは、人間関係にメリハリがあるところだと思います。練習中は先輩が厳しく指導する
こともありますが、練習外では友達のように接する時も多くありました。同期との人間関係はもちろん、先輩、後輩そして先生方との素晴らしい人間関係を築けたことが、私の高校生活において最も価値あることだと
考えています。

ー後輩のロードランナーズへ何かメツセージを・・・。
永宗上の文章で何が云いたかったかというと、今自由にプレーできていることを当たり前と思わず、幸せな
事だと感じて欲しいです。自由にフィールドを駆け回るのがどれほど幸せなことか。コーチやマネージャー、
保護者など、直接勝敗に関わることのない人々に感謝を忘れないようにしてください。勝ちたいと思う気持
ちはチームに関わる皆んな同じです。試合に出て直接的に勝敗に関わること(主役になること)がいかに
幸せなことか、絶対に忘れないで欲しいです。最後に辛い事とか挫折、部活をやめたいと思うことは何度
もあると思いますが、これらの経験は自分の成長に絶対につながります。そして悔いの残らないよう最後
まで全力でプレーして下さい。応援しています。
松川部活動に取り組む2年間をアメフト選手として成長するだけではなく、人間として成長できる時間にして
欲しい。そして先輩方が創り上げてきた歴史を背負い、これからもチームを受け継いで行って欲しいと思
います。

ー最後にフットボールとの、今後の関りについてはどうですか。
永宗OBとして今後もこのチームを応援し続けます。選手としてフットボールに関わるかどうかは分かりま
せんが、ロードランナーズで過ごした濃密でかけがえのない時間をまた、すごせるようであれば、大学でも
続けたいと思います。
松川私は健康上の理由でアメフトとは高校で区切りをつけようと考えていました。しかし引退して1年間
受験勉強をする中でアメフトに携わりたい気持が再び大きくなってきました。そこで私は現在大阪大学
TRIDENTSに分析スタッフとして携わろうと考えています。ROAD RUNNERS在籍時はOL、LBを担いながら
オフェンスリーダーを務め、アメフトの戦術的な部分についても経験を積んできました。選手、コーチ両方
の視点を持つたスタッフとしてこれから新しいチームに貢献していきたいです。

悔いの残らないよう最後まで全力でプレーを永宗

小宮杯の名に恥じない人間として活躍していきたい
                    
━松川

#68松川君

上村杯(ベストオフェンス)

小宮杯(ベストディフエンス)

(トロフィーを手に左側永宗君と松川君)

永宗 大和君(#22RB )

松川駿一郎君(#68OL/LB 主将)


#22永宗君

写真提供/田村雅史=20期

#22永宗君