【第1試合】兵庫県高校選抜ー滋賀県高校選抜
             6月25日(土) 王子スタジアム

★第9回 PRINCE BOWL(プリンスボウル)

MVP:吉田 一貴(立命館守山/WR 3年)
MIP:長谷川 航平(立命館守山/LB 3年)
敢闘選手賞:加藤 隆之(関学/RB 2年)

滋賀選抜 兵庫選抜に初勝利
終盤 逆転のFG決める

 1Q  2Q  3Q  4Q 合計
兵庫選抜  0  7  0  7  14
滋賀選抜  0  0  13  3  16

MVP:古角 知也(豊中/QB 3年)
MIP:竹内 豪汰(大産大附/RB 2年)
敢闘選手賞:下蔭 領(同志社国際/WR 3年)

豊中ユニット 3TDの活躍
すべてQB古角 MVPを受賞

 1Q  2Q  3Q  4Q 合計
大阪選抜  12  14  6  13  45
京都選抜  0  14  13  6  33

【第2試合】大阪府高校選抜ー京都府高校選抜
             6月25日(土) 王子スタジアム

MVPを受賞したQB古角選手 「大産大附が活躍していたので、豊中も
負けずに頑張った。3本決められたのはブロックのお蔭です。」。今シ
ーズンを振り返って「関西選手権をケガで充分に力を発揮できず、悔し
さが残っていたのでこの試合で有終の美を飾ることが出来て良かった。
大学は国公立を目指します。」
             

(#4QB古角 3TDすべてを決めると共にMVPを受賞。
#22RB和下田との得意のオプションプレー。)

(力強いオフェンス。出場したオフェンス3シリーズともTDを決める)

写真提供/山岡 丈士氏(関西アメリカンフツトボール協会広報担当)

 関西の高校生によるオールスターゲーム、第9回プリンスボウルが6月25日(土)、
30度を越す厳しい暑さの中王子スタジアムで2試合が行われました。第1試合で滋賀県選抜が
兵庫県選抜に逆転で初勝利した後、第2試合で大阪府選抜が京都府選抜と対戦しました。大阪
選抜のオフェンスは関西選手権優勝、大阪府1位の大産大附属高校と大阪府2位豊中高校の2
ユニットで臨みました。これに対して京都府選抜は京都府1位立命館宇治高校と同じく2位の
同志社国際高校、こちらも2ユニットです。ディフエンスは共に混成チームで戦いました。
 京都選抜のキック、大阪選抜のレシーブで試合開始。大阪選抜のオフェンス第1シリーズは
大産大附ユニットが先発出場。自陣24ヤードから2年生の#34RB竹内の中央を突くラン中心で
ドライブを重ねて敵陣12ヤードに迫ります。このチャンスに4分41秒、#2下水流へのピッチプ
レーで先制のTD。TFPには失敗したものの大阪選抜が先ず6−0とリードします。代わって立命館
宇治が先発した京都選抜の第1シリーズはFDに届かすパント。結局、この試合のパントはこれ
1回のみで、以降互いにTDを取ったり取られたりのシーソーゲームを繰り広げます。大阪選抜
は第2シリーズも大産大附が登場。このシリーズはパスオフェンスを展開し、立て続けに30ヤ
ードのロングパスを決めて、あっと言う間に相手エンドゾーン迄15ヤードとゲインします。
そして7分55秒、RB竹内が中央突破してTD。TFPにはランで2点コンバジョンを狙い不成功に
終わりますが、大阪選抜が京都選抜を12−0と引き離します。追いかける京都選抜の第2シリーズ
は同志社国際が登場。ランで攻め込んだ京都選抜が敵陣エンドゾーン目前までドライブした所で
第1Qを終了します。第2Q早々、同志社国際のQBが右に流れながら左オープンのWRへ10ヤードの
TDパスを通し、TFPも決めて7−12と京都選抜が迫ります。大阪選抜の第3シリーズでいよいよ
豊中ユニットが登場します。自陣32ヤードから#33RB河村の中央突破を軸に#20RB湯口へのオプ
ションプレーを交えて相手陣へ。そして2分20秒に#4QB古角がビッグプレー。右オプシヨンキ
ープで凡そ45ヤードのロングゲインで一気にエンドゾーンへ駆け込んでTD。TFPも成功して大阪
選抜が京都選抜を19−7と再びリードを広げます。一方の京都選抜(立命館宇治)も負けてはいま
せん。パスでFD更新を重ねて6分23秒、最後もパスでTD。TFPもなって14−19と追い上げます。
大阪選抜の第4シリーズも豊中ユニットが出場。RB河村、#28RB山崎の真中を突くラン、RB湯口、
#22RB和下田の左右のオープンプレーそれにQB古角のキーププレーで前進。止めは10分15秒
古角が残り5ヤードをキープしてエンドゾーンに飛び込んで2本目のTD。TFPも決めて26−14と
大阪選抜が京都選抜との差を又も広げて前半を終了。
 第3Qに入って京都選抜(立命館宇治)は相手陣で第4DパントフォメーシヨンからK/RB池永がラン
に切り換えるトリックプレーで36ヤードゲインしてFD。すかさず4分00秒、TDパスを通して
TFPと併せて21−26と再度5点差にして粘ります。続いて京都選抜のキックオフ。ここで京都選抜
は意表を突いてオンサイドキックを試みますが成功せず、大阪選抜(大産大附)は敵陣42ヤードと
好位置からのオフェンスとなります。このシリーズではパス主体でドライブして6分49秒、最後
はRB竹内が右オフタックルを突いてこの試合2つ目のTD。TFPはまたもや失敗したものの、32−
21とまたまた引き離します。勝負を諦めない京都選抜(立命館宇治)は9分15秒、QBキープでTD。
2点コンバージョンはパス失敗に終わりましたが、27−32と三度5点差にしてこのまま第3Qを
終了し、第4Qに移ります。大阪選抜(大産大附)は3分9秒にQBキープでTDを決め、TFPはなりま
せんでしたが、38−27と11点差にします。代わって好リターンで自陣42ヤードからのオフェンス
の京都選抜(同志社国際)はロングパスで一気に敵陣18ヤードへ。この好機にTDを狙ったロング
パスが#16DB長嶺にエンドゾーン手前でインターセプトとされて攻守交替。この好プレーで大阪
選抜は相手の流れを断ち切ります。主導権を奪い取った大阪選抜は豊中ユニットがフィールド
へ。自陣ゴール前から2度FDを更新して32ヤードまで戻した後の7分46秒、QB古角が又もビッグ
プレーを果たします。凡そ68ヤードを走りきってこの試合3本目のTD。TFPも加えて45−27.
18点差をつけてようやく安全圏へ滑り込みます。10分24秒、京都選抜(立命館宇治)にTDを
許しましたが、大勢に影響なく結局、45−33と追いつ追われつのオールスターゲームらしい
華やかなケーム展開の末、大阪府高校選抜が京都府高校選抜に勝利しました。大阪選抜は7TDの
内、大産大附ユニットが4TD、豊中ユニットが3TDを決め、豊中ユニットの活躍が光りました。
中でも豊中の3TD全てを遂げたQB古角のプレーが目覚しく、MVPを獲得しました。なお、9回を
数えるこの大会で豊中が「賞」と言ったものを受賞したのは初めてのことで「快挙」と言えま
しよう。

オールスターゲームらしくTDの応酬

「スポーツニッポン」紙面…